【更新日】2019.09.06
2016年にはなりますが、「こっそり秘密を教えます。情報強者が絶対にやってる情報収集術」のテーマで、有料セミナーを6時間に渡っておこないました。
そもそも情報収集術ってなんで大事なの?
という方は以下の記事をチェックしてみてください。
普段どういったセミナーをやってるのか、全体の概要を掴んでもらえたらと鯖江市(福井県)の移住体験事業「ゆるい移住」で知り合った、フリーランスライターのしおりんにも受講してもらい、まとめてもらいました。
しおりんはフリーのライターとして福井新聞のコラムを持ってたり、福井に興味のある女の子のためのサイト「Dearふくい」代表の凄腕ライターです。
このまとめはセミナー参加者には参加特典として先行して公開したんですが、
「情報収集術ってなに?」
「時間の都合が合わず参加できなかったけどどんなのか知りたい」
といった声をたくさんいただいたので、一般公開することにしました。
=== ここから===
今回は、井元龍太郎氏による「情報収集」に関するセミナーに参加しました。井元氏は早稲田大学卒業後、インターネットを使ってサービス提供をしたり、セールスコピーライターとして活躍しています。
場所を選ばない働き方であることから、福井県鯖江市の体験移住事業「ゆるい移住」に参加したことをきっかけに、現在は福井県に住み、空き家問題にも精力的に取り組んでいます。
そんな井元氏が普段注目しているのはウェブサービス。これは、自身の知識やスキルを商品にするため、利益率はほぼ100%。井元氏自身、「ココナラ」や「Udemy」といったウェブサービスですでに100万円以上の売上を上げています。(プラットフォームを使用する手数料は売れた後にかかります。)
自分が商品を売って利益を得るだけでなく、リリースされたばかりのサービスを安価に利用できるチャンスもあるため、「日頃からウェブサービスをチェックすることは大事」と井元氏。
早速セミナーが始まると、まずは受講するにあたっての注意点が述べられました。それは、「知っているは学びの最大の敵」というもの。
知れば知るほど知らないことに気づき、さらに知識が深まっていきます。
これは、今回のセミナーだけでなく、情報収集をする際にも同じことなので、常に学びに終わりはないことを意識することを最初に教わりました。
情報に対する意識が変わったところで、アイスブレイクとして自己紹介タイム。5分間で初対面の相手に自分の得意ジャンルを3つ伝えます。
多くの人が、現在の仕事に関係のあるジャンルを一番に思い浮かべると思いますが、3つと言われると、一瞬考えてしまいます。
普段自分は何をしているんだろう?学生時代の部活は?趣味や特技はあったっけ?じっくり考えてみると、いくつかの選択肢が浮かんできますが、それをよどみなく相手に伝えることはなかなか難しいです。
何気なく行われた自己紹介ですが、ここには大きな意味が。
「3つの分野」はとても大事なキーワードです。なぜなら、1つの分野では競合が多いため負ける可能性が高いからです。そこで、深く知る必要はありませんが、3つの得意分野を持っていると人と被らない専門家になれます。
この専門家とは、セミナー等を通して人に知識やスキルを伝えられる人という意味です。
では、もし得意分野がない場合はどうしたらいいのか。井元氏は、「得意分野は作れる」と言います。その方法は、興味のある分野を決めて、Amazonで人気の本を5冊読むことです。単純計算していくと、100万部のベストセラーでも、全人口が約1億人だとすると読んでいるのは100人に1人、5冊読んでマスターすると100×100×100×100×100=100億人に1人の専門家になれるのです。
■情報収集
まずは今回の大テーマである情報収集について。うまく検索を使えば、専門家の知識をタダで得られるため、ネットでの情報収集は非常に便利で効率的と言えます。
「計画的偶発性理論」というものがありますが、これは個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事柄によるが、その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方です。「情報もこれと同じで、計画的に情報収集の環境を設計して良い情報を取りに行って欲しい」と井元氏。
また、正しく情報収集ができるようになることによって、今まで探しても見つからなかったような有益な情報をたくさん手に入れることができるようになり、好奇心が刺激されて楽しくなります。
モチベーションが、「競争」や「誰かに勝ちたい」といった外発的動機から内発的動機にシフトし、成果をあげることができるのです。
◾︎3つのポイントと考え方
情報収集には大事なポイントが三つありました。
一つ目は、その情報は本当に必要なのかを考えること。情報にも良し悪しがあるので、取捨選択の方法を知る必要があります。
具体的な判断法としては、
- 歴史
- 経験
- レビュー
- 複数からの意見
- 反対意見
- 具体性
- 企業の大きさ
- 実績
などの項目があります。
特にレビューは、高評価しかないものは疑うことも必要なので、ある程度評価が分散されているもののほうが安全です。また、普段からアマゾンレビューを見て、評価と書かれ方の傾向を知ることも大事とのことです。
二つ目は、強引力。これは、自己紹介に使った三つの専門分野に関係があります。一見関連性がないと思える情報も、自分の得意分野に置き換えることで役立たせることができます。そのためには、その情報の本質が何であるのかを常に抽象的にすることを癖付けることが必要です。
三つ目は、情報収集の時間を決める、時には諦めることです。これによって時間を無駄にせず、良い情報を手に入れられる可能性が高まります。
途中にはワークの時間もあり、好きなテーマで調べたいことを自己流でググり、検索の意図、検索キーワードを周りの人と共有しました。検索の仕方を教わる機会はほぼないし、他の人がどんな方法で検索をしているのかを知る機会は貴重だと感じました。
この後、情報収集の正しいやり方の説明がありました。
ポイントは三つ。
一つ目は、コミュニティに入ること。
著名人がやっているサービスなど、様々なものがありますが、そういったものに参加して情報を得る癖をつけることで、情報感度が高くなります。井元氏のFacebookを見てみると、知りたいことがあった時に、Facebookの知り合いに向けて情報提供を呼びかけている投稿がいくつかありました。Facebookも情報収集のための大事なコミュニティと言えるので、身近なものから活用していきたいと思います。
二つ目は、ジャンルごとに検索媒体を変えることです。検索する際にいつでもgoogle!というように偏ってしまいがちですが、場合によっては、はてなブックマークなどの別の媒体を使う方法もあるという視点を得ることができ、自分の視野の狭さを実感しました。
三つ目は、長期スパンでの自動収集。キーワードを入れておくだけで自動で情報収集してくれるサービスを使い、効率的に情報収集をすることもできます。
◾︎具体的な検索方法のポイント(4ステップ)
1.具体的に自分のニーズを探る
例 ×「お金を稼ぐ」 ◯「月 20万 稼ぐ方法」
・仮説を作って情報を収集
例 会議室を探したい!無料で貸し出してくれるところがあるんじゃないか?
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2.キーワードの連想
「同義語、類義語」を入れるだけで集まってくる情報が変わる
「反義語」を入れることで情報の幅を広げる
3.検索条件を指定する
例 今から24時間前までの情報を調べる
検索条件はグーグルで指定できるので、細かく設定してみることも大事。
4.検索媒体を変える
例 食べ物であれば、googleではなく、ぐるなびやRettyなどジャンルに特化した専門サイトを使う
普段何気なく検索キーワードを入れていましたが、こういったポイントをおさえるだけで、検索結果は格段に変わることを学びました。
◾︎手動検索を鍛える逆引き
続いて、手動検索で上手に情報収集できるためのトレーニングについて。
まず、お気に入りの記事を開いて、その記事に到達するようにキーワードを想定して検索します。(当たり前ですが、タイトルをそのまま検索したらその記事が見つかるのでそれはなしです)
キーワードがわからなければ記事中のキーワードを抜き出して、少しずつキーワードを増やして検索します。これによって、どんなキーワードを入れれば、自分の欲しい情報が得られるのかの感覚を身につけることができます。
また、「選、まとめ、~すぎる」などの良い記事に出会いやすいゴールデンキーワードを押さえておくことも重要です。いい記事を見つけた際には、その記事に含まれている自分だけのゴールデンキーワードをストックしていく癖をつけるといいそうです。
これらのポイントを押さえて改めて検索してみると、最初に自己流で検索した時よりも記事の質が変わったように感じられました。
普段何気なく行っている検索ですが、自分のニーズを細かく設定し、仮説を立てて、上手なキーワード選びをすることで、こんなにも得られる情報の質が変わるのかと驚きました。
また、service safariを使って、便利なサービスの検索を行いました。まずは、googleなどの定番のブラウザでの検索だけでなく、service safariといった便利なサービスを知ることが重要ですね。
しかし、実は私がこのテーマで最も心に残ったことは、補足として教わったグーグルクロームの拡張機能。こういった便利な機能を知っておけば、情報収集の際の時間ロスが大幅に軽減されることを知り、驚きました。そして、この機能を知るのにも、情報への感度、意識の高さが重要となり、情報収集の大切さを身をもって実感しました。
ただし一般の企業になると、仕事中に閲覧できないサイトやインストールできないアプリもあるようで、参加者の中には、仕事中に情報収集ができない状況にある方もいらっしゃいました。
こういったセミナーを通して、情報収集の重要性の認知度を高め、セキュリティと情報収集のバランスのとれた制度やサービスを作っていくことが今後の課題になりそうです。
■情報整理
情報を上手に収集するまではいいですが、収集した情報は整理しないと使うことができません。ここで役立つのがEvernote。井元氏流のEvernoteの使い方は、頻度で分けるのがポイント。永遠に使えることはノートブックまたはタグ、1~3年ほど使えるものとプロジェクト単位はタグといったように、自分がわかりやすいノートブックとタグの使い分けを設定して、情報をうまく整理することが大事です。
また、関連サービスもあるため、設定を駆使して自分にとって必要な情報が最終的に一箇所に集まるようにしておくと、情報を応用する際の時間短縮につながり、便利です。
■情報の応用
整理した情報は応用して初めて意味があります。まずは、集めた情報を得意分野に関連付けるとどうなるのかを考えます。
また、頭の中で応用が完了しただけではあまり意味がないので、その情報を使う決断をし、責任を持って活用しなければいけません。
「収集し、整理し、応用する」この一連の流れを自然にできるようになりたいものです。
■コピーライティング
最後に、情報収集とフリーランスに関してのお話がありました。井元氏が考えるフリーランスに必要なスキルは七つありましたが、その中でも「コピーライティング」の実践ワークは興味深いものでした。
自分の商品やスキルを魅力的な言葉で表現し、より訴求力を高めるために必須のコピーライティング。一見、専門知識やセンスが問われるイメージがありますが、これも情報収集力が身についていれば簡単に作ることができます。
まずは情報収集術で学んだ方法を使って、コピーライティングのコツを調べます。あとはそれに沿ってコピーライティングを書くだけ。つまり、情報収集を正しく行う力が身についていれば、苦手分野や経験のないジャンルでも怖がらずにチャレンジすることができるのです。
「情報収集」という言葉から、単なる「情報を集める作業」という連想しかできていませんでしたが、応用の仕方次第でここまで幅広い部分に活かせるとは驚きです。
もちろんこの力は、フリーランスではない会社員の方でも仕事で十分に応用することが可能でしょう。
この他、情報収集がうまくいっているかの目安など、ただ収集するだけでなく、それをどう応用、検証するかといったテクニックも盛り込まれ、盛りだくさんの充実したセミナーでした。
情報はどのような分野においても欠かせないものです。セミナーを終えてみて、「情報の質が人生の質」という井元氏の最初の言葉の意味がよくわかりました。自分にとって必要な情報、有益な情報を見逃しただけで、その後の行動や結果が大きく変わってきます。普段何気なく行っている情報収集ですが、今回のセミナーで、要点を頭に入れて、効率よく、良質な情報収集ができるよう心がけることが大切だと気づくことができました。
今後は、正しい情報収集を行い、情報を上手に使っていけるようになりたいです。
===ここまで===
6時間ものセミナーをわかりやすくまとめてくれたしおりんに感謝です。ありがとう。
情報収集術を身につけたら、これを武器に理想のライフスタイルを実現していきましょう。