人生観が変わったという経験はありますか。
僕には人生の師匠のようなメンターという方が何人かいるのですが、人生観が180度変わるような経験をしたことがあるか?ということを聞かれました。
そこまでの経験はなかなかないんですが、それに近い失敗はしたことがあります。
そこから学んだこと、今日は僕の体験をお話しします。
以前「結果を出す人と出さない人の違い」の記事で、schooで登壇(授業)したことについて取り上げました。
schooは20万人超の生徒がいるオンラインスクールで、その日の授業は事前に視聴者数が400近くということを知らされていました。
それまで数十人の前でプレゼンする機会はいくらかあったんですが、視聴者数が400近くというのは初体験です。しかも生放送なのでもちろん失敗は許されません。
見てる人がカメラ越しというのはさらに緊張するもので、授業をしててもリアクションが全くわからないからです。
リアクションを見て柔軟に対応を変えたりというのができません。
当日はガチガチに緊張してました。足は震えてノドはカラカラ。
寝るときも、
「明日大丈夫かな」
「緊張した時の対策はどうしよう」
とめちゃくちゃ不安でした。
予想通り、本番が始まると話す内容はスライドのおかげでなんとかなるものの、どんなふうに見られているんだろうかと見られ方を気にしすぎて、自分で何を話しているのかわからない状態でした。
そこまで緊張すると、さらに細かいことが気になるようになります。
語尾は、です?ます?ですますの言い過ぎ?
などなど緊張し始めるときりがありません。
色んな人が応援してくれてるのにこんな姿を晒すなんて耐えられない。。。
本当に地獄の時間でしたね。
その地獄の時間を過ごしているうちに変化が訪れました。
「もういいや」
と。
どれだけ醜態を晒してももうどうでもいいや、
笑うなら笑え
そう開き直ったのです。
すると、どんどんと緊張が解けて良くなっていったのです。
緊張は相変わらずしたのですが、練習していたことがこのときからようやく出始めました。
この経験から学んだのは、
「周りの目を気にすると全く実力が発揮できなくなってしまう」
ことでした。
さらに後日談で授業を見てくれてた友人にこの話をすると、
「確かに緊張は伝わったけど、そこまで緊張しているように見えなかった」
ということを言ってました。
「自分のことを見てるのは自分だけだ」
という言葉があるように、自意識過剰になりすぎていたのです。
開き直ったときが1番成果が出ます。もちろん練習してないとダメです。
練習には実際かなりの時間を使いました。リハーサルも正確に何回やったか覚えてないのですが、(おそらく10回〜20回はやりました)
それでも周りに良く見せたいといったふうに思ってしまうと、実力が全く発揮されません。
やってきたこと全てが消し飛んでしまうわけですから、相当怖いですよね。
この体験をすることで、次に極度の緊張に襲われても一度経験してるわけですから、どう対応すればいいのかわかります。
人は一度経験したことに関しては対処ができるのです。
この経験は、本当に追い込まれる、もしくは緊張するまで到達しないと体験できません。
いくら口で説明されても、わかった気になっているだけです。
体験しないとわかりようがないことなのです。
だから失敗を恐れず、失敗を体験して次のステップアップへとつながる体験が必要です。
これを何度も何度もしている人は本当に強いと思います。
仕事の失敗は飛躍的な成長につながる
子供の時から失敗すると、とんでもないことが起こるかのように僕たちは教育されてきました。
これは、
みんなが右を向けば同じように右を向きなさい
という教育方針からきている、と思ってます。
みんなが就活してるから就活しよう、なんていう考えはそろそろ通用しなくなってきます。
もちろんリスクを避けるに越したことはないのですが、最低限のリスク回避は無意識レベルでもともと備わっている能力なので、
そこまで深く考えなくても本当にまずい失敗は自然と避けるんじゃないかなと感じてます。
失敗をもっとポジティブに考えれる社会になると良いですよね。
常々思うのが、
成長は居心地の良い場所で生まれない
ということです。
そういった意味で、失敗は本当は良いことだと思えるようになりました。
失敗について最後に名言を紹介して終わります。
失敗したわけではない。
それを誤りだと言ってはいけない。
勉強したのだと言いたまえ。
トーマス・エジソン