外国人パートナーと5年半の遠距離恋愛を経て、今はイギリスで1年半ほど一緒に住んでいます。

今年の12月に期限切れのビザが延期できずに、またもや遠距離になりそうな状態になっていて、一つの区切りを迎えるこのタイミングで、これまでブログには全く書いてこなかった国際恋愛や遠距離恋愛の両方を経験したからこそ気付けたパートナーシップを続ける3つの方法についてまとめてみました。

国際恋愛はほぼイコールで遠距離恋愛を大なり小なり一度は経験することになると思います。

国際恋愛の壁と遠距離恋愛の壁という2大巨塔を両方体験することになるので、考え方やメンタルがかなり鍛えられます。

ぶっちゃけていうと、これまでも何度も別れそうになったことがありました。

その中でも一番大事だったなと思うことは、当たり前なのですが、諦めないことです。

どちらか片方がもうこれ以上は。。。と諦めようとすると、もう片方が止める。

この暗黙の了解のルールが、国際恋愛、かつ5年半もの遠距離を続けてこれた理由です。

感情的に別れたいと思っても、それは一時的に思ってることの場合が多く、その流れに任せて両方が別れようと思ってしまえば、簡単に別れてしまうことになります。

2つ目に大事なことは、国際恋愛なので価値観が全く違うことがよくあるので、その付き合い方を学ぶことです。

価値観の違いは、例えば連絡の頻度だったりとか、電話はどれぐらいするのか、そういった細かいところから、宗教やお金の使い方やお互いの国の文化についてまで、多くのことが違います。わかっていることではありますが、いざその違いのストレスが積み重なったり、大事にしてる価値観が違うと、すれ違いが増えていきます。

日本人同士のカップルでも価値観が違いますが、国際カップルの場合はそれ以上に価値観が違います。

ケンカしたことが一度もなくて幸せなんですよー、というカップルは、本当の意味で本音で話していないんじゃないかということです。

そういう人は親とはケンカしたことがあったりするもんです。カップルでは喧嘩したことがないのに、親とケンカしたことがあるのは親と関わっているときの方が、自分の本当の姿を見せているからです。

親とも友達とも一度も喧嘩したことがないような人がいれば、本当にそのカップルは幸せでケンカしたこともないんだと思いますが、そんな人は見たことないです。

お互いを良く知ろうと踏み込めば踏み込むほど、自分ではこれまで気付かなかった「ゆずれないこだわり」が見えてくるようになります。そしてその違いがほんの少しずつですが、ストレスとして溜まってくるのです。

自分のケースになりますが、これまでも色んな違いがあって、その中でも一番勉強になったのは、理由を説明できないこともあるということです。

僕は結構理論的な説明を求めてしまいがちなのですが、パートナーは理由が説明できずに感情的に怒ってしまうことがあって、それがきっかけで喧嘩になってしまうことが最初は理解できませんでした。(しばらくしてようやく、なぜこういったことが起こるのかは理解できるようになりましたが)

いきなり価値観を変えることは難しいですが、少しずつ変わっていくものです。価値観を少しずつ揃えるようにするには、どう思っているのかということを逐一報告しておくということです。

価値観が違うことを一度伝えただけでは全く伝わっていないと思うくらいでちょうど良いです。しつこいくらいに伝えます。

連絡頻度の話でいうと、日本人だとあまり感覚としてありませんが、最初は2時間ぐらいでも連絡が途絶えることが嫌と言われていたのですが、次第にそんなに頻繁に連絡を取らなくても大丈夫になっていきました。

5年半の遠距離の間、ずっと好きな気持ちは続くのかと、感情の波はどう変わるのか、よく聞かれるのですが、めちゃくちゃ好きになったり、もう嫌だとなったりはせず、比較的、安定していました。

そんな中でも一番辛かったことは、相手の国に行くことが多かったのですが、日本へ帰国する時です。国際カップルなら間違いなく同意してくれるはず。

1週間、相手の国に滞在して会うことが多かったのですが、久しぶりに会えて過ごす1週間は本当に速く感じるもので、帰国する時の別れ際の悲しさといったらもう人生が終わってしまったかと思えるほど悲しくなります。

遠距離の場合は、長期的な視野を持つことがとても大事です。違う国でありながら、いつかは一緒に住めるようになるという楽観的な気持ちがあったので、ここまで続けてこれたと思っています。

実際にパートナーが母国ではないイギリスに移住するとなった時には、そろそろパートナーのいる場所へ行くタイミングだと思って、どこでも生きていけるように準備をしていたので、スムーズに僕も母国ではないイギリスへ移住して一緒に住み始めることができました。

イギリスに来て思ったのですが、日本人は本当に貯金が好きです。海外の人は結構お金を使う傾向にあります。このお金についての価値観はかなり違ったので苦労しました。

一番良くなかったパターンとして、自分が嫌いな行動が相手にとって当たり前の行動になっていることはなかなか修正するのが大変です。

そんな場合は、相手を変えてもらうというよりも、自分がもっとおおらかになった方がうまくいきます。相手に伝えて変えてもらうところと自分が変わるところの判断をいかに上手く使い分けるのかがポイントです。

もしパートナーに本当に嫌なところがあった場合、逆にそれだけなんとかすれば、つまり自分を変えて解決策を見いだせれば、他の部分は全て素晴らしいと思えるようになります。

一人ひとりで見ると良い人でも、カップルになると相性が悪いといったケースもあります。全ての相性が悪いというよりも、一部だけの相性が悪いといったことがほとんどです。

全てのことにおいて良い面、悪い面があります。悪い面しかない人と付き合うことはないはずで、その悪い面があるからこそ、良い面があるんだと思うと、道が開けてきます。

例えば連絡をすぐしないと怒るといった裏側には、パートナーのことをとても大事にしてくれるといった面があるようにです。(いき過ぎると束縛という形になる場合もあるので、そこは見極める必要はありますが。) 

他にも日本人同士のカップルだとなかなかできない思いの伝え方というのを学ぶことができました。

日本人同士で付き合っていた時は、本当に好きだったとしても、そういった気持ちを何度も伝えるということはありませんでした。

2つ目がかなり長くなりましたが、3つ目は周りに翻弄されず遠距離、国際恋愛を楽しむことです。遠距離で全然会えない時は別れたいと思うこともあります。周りを見渡すと、自分は年に数回しか会えない、、、という現実を突きつけられます。そんなときはやっぱり遠距離は無理かなと思ってしまうことも多々あります。

ただそれ以上に遠距離でしかできない経験をさせてもらっていると感じられるかどうかが大事です。

遠距離恋愛、国際恋愛のダブルコンボは何度も何度も試練がありますが、その度にパートナーとの関係は強化されているんだと考えていました。そうでないと、何度も経験するアクシデントに対処することができるようになりません。

他にも自分磨きをするのであれば、一人の時間が長い方がいいです。これも遠距離の良いところで、今は自分磨きをする時間なんだ、むしろ必要な時間なんだと前向きに捉えることができます。

1.片方が止められるように頑張る
2.価値観の違いについて理解して徐々に歩み寄っていく
3.周りに翻弄されず遠距離、国際恋愛を楽しむ

言われてみれば当たり前なのですが、それを実際に実践するのが本当に難しいと思います。

お互いにある程度の楽天家でなければ、遠距離は続かないでしょう。特に他のカップルなどを見ていると、隣の芝生は青いといった言葉があるように、やっぱり遠距離はもうやめようというふうになってしまいます。


遠距離恋愛と国際恋愛を経験したその先にあるもの
遠距離恋愛と国際恋愛は我慢の連続です。

ビザの問題、価値観の問題、国の問題、仕事の問題、家族の問題などなど

日本人同士のカップルよりもスリリングなことがたくさん起こりますが、人としてめちゃくちゃ成長します。

我慢だけだときついですが、その先にはその我慢を一緒に乗り越えた喜び、楽しさ、幸せがあります。

普通に生活してるだけで、そのありがたみがわかったりといったこともあります。ただ日本食を一緒に食べてるだけなのに感じるあの至福感がたまりません。今の世の中、本当に便利で便利なことが当たり前で慣れてしまい、幸せに対する感覚が鈍りがちなので、それを思い出させてくれます。

悪いことだけでなく、その先に必ず良いことがあって、それを信じられるのかどうかが大事です。

なんでもそうですが、悪いことだけで終わる人生なんてないです。

もう一つの発見は、ビジネスとはまた全く違った学びがあったということです。

ビジネスと恋愛で求められる違いはなにかというのはずっと疑問でした。

というのも

ビジネスで上手くいく人はパートナーシップが上手くいかない
女性起業家はパートナーシップが上手くいかない

そういった人をたくさん見てきたからです。ビジネスで上手くいくことは価値を提供できることで一見、パートナーシップも上手くいきそうなのになんでだろう、と思っていました。

価値を提供することというのは同じなのですが、大きな違いはビジネスは大勢を相手にすること、パートナーシップは一人を相手にすることということです。

ビジネスではたくさんのお客さんを相手にしたほうが繁栄するので、ぶれない軸が大事です。

たとえばアマゾンのジェフ・ベゾスや連続起業家のイーロン・マスクはビジネスとしては大成功をおさめていますが、プライベートはパッとしません。彼らに共通してるのは世の中の暮らしを良くする、そのために宇宙開発もするほどの断固たる軸を持っています。

恋愛では1対1の関係なので、強固たる軸を持ちつつも柔軟性も同じくらい大事です。

軸を持ちつつ、柔軟性も身につけるというのは、正反対なので、右を向きながら左を見るほど難しいです。

ビジネスで上手くいってる人でプライベートがいまいちな人が多いのは、相手にするのが大人数と1対1とではやり方が正反対だからということになります。

そこで、両立する方法はないのかと、ビジネスでもプライベートでも上手くいく方法の解決策としては人格を切り分ける必要があるんじゃないかと思いました。

名前もビジネス用は変えてしまって、プライベートは本名を使って

ビジネスをする上での顔
家族での顔
パートナーと付き合うときの顔

といった形で性格の使い分けをします。

そもそも人は多面性を持っていると思っていて、後輩を相手にするのか、先輩を相手にするのか、同級生を相手にするのかでも顔は違います。

ただ、これを意識してるかしていないかの差が大きくて、意識した上で使い分けることができれば、プライベートもビジネスも上手くいく秘訣なのかなと感じました。

連距離と国際恋愛を経験したおかげで、柔軟性を手に入れることができて、このことにも気付くことができました。

ビジネスだけ、プライベートだけ、片手落ちだとせっかくの人生がもったいないと思います。ぜひこの使い分けを意識して、人生が充実する人が増えると嬉しいです。