小学生5年生のときに飛行機に初めて乗って、飛行機が上昇するときは大丈夫だったのですが、降りるときの気圧の関係で、片耳難聴の方である右耳の方が痛すぎてトラウマになってから、死ぬまで飛行機乗らないと決意したほど、飛行機嫌いでした。

ですが、大学生にもなると、そんなことを言ってられなくなるときが来たのです。大学3年生のときに、沖縄に行く機会があったり、海外に行きたいなという思いがあったりと、そろそろなんとかしないと、と思って情報収集しまくって、色々試しながらなんとか痛くならない方法を見つけました。

一般的に鼻をつまんで鼻からフンッて空気を出すあのやり方じゃないです。バルサルバ法と呼ばれています。あれは耳弱い人には空気を一気に出すこと自体が耳への負担を大きくして痛くなるので、恐怖でしかないので...

そのやり方というのは、空気をたくさん飲み込むことです。これを飛行機の高度が下がってきたら始めます。僕も最初知らなかったんですが、飛行機の高度が下がるときは飛行機のアナウンスがありません。

少し下がってから飛行機がこれから高度を下げていくというアナウンスがあるのですが、それよりも前にすることがポイントです。

耳の構造上、降りるときは耳の中、つまり鼻から空気を大量に耳の方向へ押し出して必要があります。飛行機が降りているとき、外側から鼓膜が強烈に押されている状態なので、それと同じくらいの力で押し返してあげる必要があります。この力が均衡になると、痛みがなくなります。外から押される力が強いと耳がどんどん痛くなってきます。

耳が痛くなり始めてきたら、危なくて、痛みはどんどん溜まっていくので、飛行機が降下する前から、空気を飲み込んで鼻から、口から、空気を耳に送り出して押してあげることがポイントです。

鼻をつまんで、鼻から思いっきりフンッと空気を出して耳に空気を送るのは一気に空気がいきすぎて耳を
痛める可能性が高いです。

それよりも空気を思いっきり吸い込んで飲み込む、これを何度も続けてください。痛くなる前にずっとやっておくことがポイントです。

欠点は降下中、ずっとやっておかないといけないので、少しめんどくさいことです。ただこれをするだけで痛みから解放されるのであればいくらでもやってやるという感じでいつもやってます。

+アルファなこととしては、ガムを噛んだりして唾液を出やすくしておいて、空気と一緒に飲み込むというのも効果的です。あとは点鼻スプレーも(なんでもいいです。空港で必ず売ってます。)降下前にしておくと、鼻が通りやすくなるので、空気も通りやすくなり、空気を外に押し出す力になります。

このやり方を見つけてからは、海外旅行も行けるようになり、大学3年まで飛行機の乗ることがトラウマでしたが、そこから10カ国以上、計50回以上は飛行機に乗っています。飛行機に乗れるようになったことでイギリス移住も含めて本当に世界観が変わったので、人生が変わりました。

全ては情報収集術のおかげです。

ただ、まだ何回か失敗することはあって、特に風邪ひいてるときと鼻の調子が悪い時です。

乗る前から鼻の調子が悪すぎたけど、初めて克服できたときは感動しました。他にも花粉症で鼻つまりまくってかみまくってたから、搭乗前に飛行機の気圧で耳がオワタ...と思ってたけど、大丈夫だったときもあります。このあたりはもう少し精度をあげたいところですが、9割以上の確率で成功しています。

やり方を知らなかっただけで、中高でも大学でも海外行きたかったんですが、飛行機に乗りたくないという理由で、海外へ行くチャンスをことごとく潰しまくってたから、ほんまにもったいないなと思っています。

実はこの克服方法ってほんまにささいなことで、誰でもできます。

違いをもたらす違い

結果が出る人と出ない人で大きな差が出るその違いはなんなのか。この言葉が好きなんですが、今回の場合でいうと、耳が痛くなるときと痛くならないとき違いはなんなのかということで、

実はその違いって

ほんのちょっと

である場合が多いです。

耳のことも本当にそうでした。空気を飲み込むだけって拍子抜けする話ですが、知らなかったことが飛行機をずっと乗るチャンスを失っていたのです。

知ってるか知らないか。そしてその違いはわずかなんです。改めて腑に落ちた次第です。

飛行機の気圧で苦しんでる人がぜひこの記事を見つけてもらえたら嬉しいです。