コロナウイルスの影響で、どんどんオンライン化が進んでいます。

オンラインの経験としては、イギリスに住み始めて3年目、 毎週のようにオンラインを使っています
イギリスに移住する前から、東京の一極集中型に違和感を感じて、そこから脱東京をあげて、東京から地方への移住したり、そこからイギリスへ移住したわけですが、オンラインでの生活が人生の一部であり、欠かせない状態です。
オンラインでつながる人もアメリカ、スイス、イギリス、フィリピン、オーストラリア、と日本だけではなく、ネット環境が良くない国も含めて海外と繋げる機会が多いです
そんなお世話になっているオンラインですが、 オンライン会議ビデオツールで有名なZoomと最近話題になっているRemoを比較したので、その詳細を比較しつつ書いてみます。 
結論から言うと、2020年4月5日の時点ではRemoよりZoom無料版アカウントに軍配が上がりました。

Remoはまだサービスが誕生してそこまで時間が経ってないので、以下にあげることを改善してくると、これから先はどうなるのかわかりません。
他にも色々なオンラインビデオツールがありますが、その時の状況によって、どれがいいのかというのは変わってきます。
今回は10人以上、日本でなく世界にいる友達と久々に再会するオンラインリユニオン(同窓会のようなもの)をすることが目的でした。
オンラインビデオ会議システムで、今回求めた機能は
  • 40分などの時間制限がない
  • 主催者以外はアカウントを作る必要がなく、アプリをダウンロードする必要もなく簡単に参加できる
  • 4〜6人で1部屋の部屋分けができる
  • 10人以上が1部屋に入ることもできる
  • 無料でできる
  • 参加者が自由に部屋を移動できる
  • 電波の悪い場所でも回線がつながりやすい
Zoomは無料アカウントで複数人だと40分という縛りがあります。

Remoは基本料金がかかるのですが、お試しの2週間をフル機能で試せるということで、最初はRemoを使うことにして実際に使ってみました。
◎Remoの良かったところ
■各部屋で誰がいるのかわかる
これはRemoを使う前から調べて知ってたのですが、Zoomと違って、部屋分けをするときにどこに誰がいるのかが、ひと目でわかるようになっています。

Zoomでは複数の部屋を作った場合、ホスト以外はどこに誰がいるのかわからないですし、自分で好きに移動することもできません。

Remoはあの人と話したいからあそこの部屋にいこうとか、あの部屋は人が少ないから助けにいこうといった使い方ができます。

■タイマー機能
1タームに自分の好きな時間を設定できるタイマーがあって、たとえば1ターム50分のうち、40分話して、10分休憩のような設定ができます。

人数が多い場合に、時間の区切りがあることで、色んな人と話すことが自然とできるようになるのです。

■部屋の行き来が自由
この部屋での会話にちょっと飽きてきたと思ったら、他の部屋に自分の意志ですぐに行くことができます


■1対1の話もできる
なにか込み入った話がある場合も、部屋がたくさんあるのであっちの部屋で話そう、といったように、移動が自由にできるので、1対1の話も気兼ねなくできます。
◎Remoの使えなかったところ
■1つの部屋に最大8人までしか入れない
最初は9人以上で集まってその後に、各部屋のグループに分かれることをしたかったので、 8人以上で集まりたいことがその時間中に一度でもあれば、Zoomが良いです。

■電波が悪いとRemoに入れない人がいた
Zoomは以前から回線が速いからという理由でビデオ会議システムでは圧倒的な存在だったSkypeの牙城を崩すことができたサービスです。

Remoの場合は、日本でも少し回線が悪いところだとRemoに入りづらかったりしました。

電波の悪い海外だと、たとえば今回はスリランカから、あるいは日本からでも電波が悪いところからだと部屋の中にその人のアイコンはあっているのに、声も映像も入れないといったことがありました。

ここはそのうち改善されるんじゃないかと思います。

■英語なので、英語アレルギーがある人には使いづらい
設定自体は簡単ですが、操作は直感的にわかります。

僕も初めて使ってみて、なんとなくこれかなというので、ほぼほぼできました。

タイマー機能は設定したら上の方にあるスタートボタンを押さないと始まらない、ということ に手間取ったくらいです。



もともとはリユニオンなので、色んな人と交流ができるようにするために部屋の行き来が自由なRemoを先に使いましたが、9人以上で一気に集まれない、回線が悪い人は入ってこれないことがわかったので、Zoomへその後、移行することにしました。
◎Zoomの良かったところ
■部屋分けを手動でも、自動でもできる
人数が多いと部屋を分けて進めるのですが、部屋の分け方をホストが設定することもできますし、12人を3部屋4人ずつに分けるといったこともできます。Remoは各参加者でどの部屋に入れるのかを選べるので、Zoomの方がホストからのコントロールが強く中央集権的です。

■使えなかったところ
3人以上で使うと40分で切れるので、また入りなおしてもらわないといけない
ただし、この40分という縛りを逆に利用して、そこをトピックの区切りにするという考え方もできます。

時間制限がないとダラダラとしてしまうので、個人で利用する分には40分の縛りがちょうどいいなと思って、僕も運営してるオンラインサロンで複数人で使うことがよくありますが、2時間を3タームに分けて1ターム1テーマみたいな形でメリハリのついた交流ができます。

■ブレイクアウトルームの操作が少し難しい
部屋を分ける機能をブレイクアウトルームというのですが、初見だとどこを触れば良いのか少しわかりづらいです。またブレイクアウトルームを解除して同じ部屋にみんなを戻すのに時間がかかったりと、一度は使って慣れておく必要があると思います。

■一度、ブレイクアウトルームを終わらないと新しい部屋の設定ができない

Remoのようにこの部屋に飽きたから、あるいは別の部屋に移動したいなというときに参加者側で移動することができません。新しく部屋を作り直さないといけないのですが、ブレイクアウトルームを一度終わってまた新しく部屋の設定をしないといけません。柔軟性はRemoに軍配が上がります。

■ホストは一人のみ、共同ホストは有料版のみ
Remoは部屋分けをするホストなどがいませんが、Zoomはホストが必ず必要になり、無料版だとホストは一人しかできません。僕がお昼ごはんを食べてる間も、他の参加者はZoomを使いたかったので、他の参加者にホストの権限を渡して画面はつけっぱなしにすることになりました。

◎RemoもZoomも共通してること
■休憩できる
5時間もやってると、ちょっと休憩したいなと思うこともあるんですが、ミュートにしてカメラを消して、抜けたり入ったりできます。

これはオフラインよりもオンラインのほうがやりやすいなと思いました。ミュートにしてカメラを消してたら、今は他のことをしてるんだなと他の人がすぐにわかるからです。

5時間の間に昼食の時間も挟んでいたので、僕がホストだったのですが、ご飯を食べたりしてる間は僕がミュートにしてカメラを切った状態でzoom自体はつけっぱなしにして、他の参加者同士で交流してもらってました。

■全員にチャットでアナウンスを送ったり、個別に送ったりすることができる
あと残り時間何分といったことや、人がたくさんオンライン上で集まると声が届きにくくなるので、個別にメッセージを送ることで、そういった問題が解決されます。(ただし、Zoomは最近、アップデートがおこなわれて、個別でメッセージが送れなくなる?といった情報も見かけました。)

◎Remoへの今後への期待
今回まとめた情報は2020年4月5日時点での情報で、こういったサービスはどんどん新しい機能が追加されたり、仕様が変わったりします。(Zoomはパスワードが必須になったとの情報も見かけましたが、パスワードなしで入れた人もいたりと日に日に変化しています。)

Remoは回線が悪いと入れない状態が起こったので、回線が悪くても問題なく動くようになれば、交流に関していうと、Zoomの無料版以上のポテンシャルとなりそうで、今後の進化が楽しみです。