実は看護師という仕事はとても大変です。

入院したことがないとわからないと思うので、というのも僕自身、つい最近のイギリスでの入院、パートナーが看護師であることから最近ようやく気付いたといったところです。

これまでに入院を3回日本で経験したこと、1回をイギリスで経験したことから感じる看護師の仕事について、一流の看護師とはどういうものかを患者目線でお話ししていければと思います。

入院をするときに1番お世話になるのが看護師です。血液検査をしたり血圧を図ったり、僕であれば目の治療による入院が多かったので、1番ひどいときには1時間ごとに点眼をしなければいけませんでした。

1時間ごとに看護師と顔を合わすのですが、入院している人で体は元気でもメンタル的に落ち込んでいる人も中にはいます。

患者は無愛想な態度を取らないように、元気でなくても元気そうにすることも多いんですね。そういった時に看護師が1時間毎と頻繁に顔を合わすのに毎回笑顔で点眼をしてくれたり、調子はどう?と軽く聞いてくれるだけでも、とても元気になります。

患者さんはそれを感謝の言葉としては言わないですが、いろいろな看護師と接する中で、看護師によって全然対応が違うので、その違いというのがすぐにわかるんですね。

僕が思う一流の看護師は、無愛想な態度でロボットのようにただ作業するだけというよりも、コミニケーション能力が1番必要とされている仕事です。

ドクターが体のサポートだとすると、看護師はメンタルサポートになります。治すのに体と心の両方のケアが必要です。

特に難しい病気の場合は、お医者さんも忙しい中で一緒に治療方針を決めたり、時間があまりない中で決めるので、納得しないこともいくらかあると思います。思った以上に話せないこともたくさんあります。

そういった時に必要となってくるのが看護師さんと話すこと、そして看護師さんが患者さんがこういうふうに思っているということを医者に伝えてくれたりするその架け橋となってくれれば、患者さんにとっては本当にありがたいことです。

お医者さんは特にプライドが高いので、なかなか伝えたいことが伝えられなかったりする雰囲気があります。

裏方としても看護師さんはサポートしてくれますが、一流の看護師に求められることは患者さんの言うことを上手く聞く力がある人だと思いました。

普段から笑顔で人に力を与えてくれるような人は看護師にとても向いてると思います。何よりも暗い話をしても、あまり感情移入しすぎないことも看護師には必要です。

感情移入しすぎると必要以上に疲れてしまうので、僕だと看護師になるのはとても難しいなと思いました。

基本的には明るい話、自己診断ツールのストレングスファインダーで言うと、回復思考のマイナスからゼロにすることを好きな人が向いているのですが、僕はゼロからプラスにしていく方が好きなので看護師には向いてないなということです。

また看護師の仕事は深い関係ではなく、誰にでもフラットに付き合うことが求められるので、性格として個別化を持っている人はなかなか辛いです。

他にも入院しているときは、タオルが必要だったり、ティッシュが必要だったりと何かしらヘルプが必要な時が数多くあります。

それを一歩先読みして、◯◯が必要だったりする?といった声掛けをしてくれると患者的にはとても嬉しくて、こんなに忙しいのによく見てくれているんだなと感心します。

逆に身体が猛烈にしんどい以外であれば、患者は基本的に暇なので、看護師によってどういう接し方をしてるのかというのを、看護師はあまり意識してないかも知れませんが、よく見ています。

患者としても、そんな大変な看護師に対して、気持ちよく挨拶などをして、少しでもこの人の看護で良かったと思ってもらえるような患者になりたいものです。


一流の看護師とはなにか

それは

患者にパワーを与えてくれる、癒やしをくれる、医療のことをよく知ってて相談を聞いてくれる

こういったところだと思うのです。