12月になり2020年もあと1ヶ月をきりましたね。12月ということで、今年1年を色んな切り口で振り返っているのですが、2020年は人生の中で持病のベーチェット病に最も苦しんだ年でもありました。

2月に入院した時はベーチェット病の重症症状のひとつ、ぶどう膜炎で両目が見えなくなって、本当に不安のどん底でしたし、一旦薬で回復してきたものの、7月後半にまた再発して

やっぱり両目が見えなくなることはもう避けられないか

と不安になりました。

ただでさえ難しい病気なのに、イギリスでの診察はお医者さんとも、なかなか意見が合わないことも多く、これからどうなっていくんだろうと不安に不安が重なり、ストレスもかなり溜まっていました。

症状を抑えるためにステロイドを代表とする、かなりの量の薬を服用していたので、その副作用もあってなのか、体に痛み、すぐにイライラしたり、

おそらく、これまでの経験とこれからも含めて、それ以上不安になったりストレスを抱えたりすることはないんじゃないかと思ったぐらい感情の起伏が大きかったです。

もし何の対処もなく、そのまま不安の波やストレスに押しつぶされていたなら今の自分はないと思います。

そこで、大きな不安を感じたりストレスを抱えた時にどうやって対処したのか、それを2つにまとめてシェアしていきます。

特に難病含めて病気を持っている人は、

なんで自分ばっかり

病気だから仕方ない

症状が悪化してこれからどうしよう

常にそういったマイナスの感情と戦っているはずなので、病気を持ってる人の参考にもなるようにシェアします。最近では2人に1人がガンになるとも言われてる時代です。

もちろん、病気を持っていなくても、日頃から人間関係のストレスやお金の不安、生きている中で不安は避けられませんし、2020年はコロナで不安になった人も多いんじゃないかと、そういった人にも役立つはずです。

1.自分軸を持つこと
不安になる時というのはいろんなパターンがありますが、その中でも特に自分が持ってる考えに対して、その反対意見を言われることです。

病気であれば、こうやって治したいのに医者からはそれに対して反対される、そうすると自分のやり方は合ってるのかどうなのかなと不安になってきます。

他にも、起業あるあるですが、起業しようとした時に親や仲の良い友達に反対される

このままやってうまくいくのか

といった不安ですね。

こう進んでいくんだ

と決めたことに対して、親しい人や家族から反対されると大きな不安になりますよね。

下手すると環境によっては9割、本人以外の全員が反対するかも知れません。

僕自身も国際結婚、起業、自分が信じる治療法に進むこと、海外に住むこと、反対する人が必ずいたので、不安になることもありました。

その時に大事だったと思うのは、自分は何がしたいのか、なぜその選択をするのかに納得感があれば他の人の意見は参考にする程度で、自分で進んでいくことができます。

もちろん他の人の意見のことも汲み取りながら進めていきます。そこは全く他の人の意見に耳をかさないといった、ひとり相撲はしないように注意しています。

自分軸を持つには何が一番役立つのかと言うと、それは自己理解です。

自分がこれまでどんな選択をしてきたのか、どういった選択の仕方をするのか、そういったことをあらかじめ知っておかないと自分軸を持つことができません。自分の中で確固たる根拠があれば、それをもとに進めていけます。

そして、ここを勘違いしていたのですが、それを周りの人みんなに理解してもらう必要もありません。

前まではみんなに理解してもらう必要があると思っていました。ここがマジで重要です。

もちろん理解してもらえれば一番いいのですが、自分の状況、考えていることを全て自分以外の人に理解してもらうこと自体がおこがましいとも言えます。自分ですら自己理解を完璧にできているわけではないのに、それを周りに伝えるなんていうことはかなり高度な話です。

だから、もし自分の考えていることを周りに完璧に伝えられないからと言って、そこで落ち込む必要はないということです。

最初は全く反対されている状態だと、何時間も何時間もかけて喧嘩もしながらようやく少しずつ理解してもらえるようになります。根気強さがめちゃくちゃ大事です。

イケメンパラダイス「イケパラ」が好きなのですが、堀北真希が演じる芦屋が小栗旬が演じる佐野に一度は諦めた高跳びに復帰するよう、説得するのですが、佐野に拒絶されまくってるにも関わらず、絶対に諦めない芦屋の考え、行動力に胸を打たれます。

諦めない心、根気強さはイケパラからぜひ学んでほしいです。

リマインダーに定期的にイケパラシーンを思い出すリマインドを入れてます笑



親しい人ほど反対するケースがあることも多く、根気がいりました。

身近な人であればあるほど理解してもらった方がいいので、時間をかける価値はありますが、ただし完全に理解してもらうことは難しく、90%くらい伝わればオッケーだと思っています。

特に入院中は、状況が状況なだけに自分の考えを周りの親しい人にもたくさん伝えることができました。

やはり、病気の話となったら重いので普段はあまり話さないようにしていますが、入院すると、自然とそういった話もできますし理解されやすく、良い時間になりました。これは入院してよかったと思えたことの1つです。

その病気になった人にしかその気持ちは分からない

といった言葉が、タイトル忘れましたが、あるドラマで紹介されていて、本当にその通りだなと思います。

実際にその病気になってない人に、説明するのにかなりの時間や労力をかけないといけませんが、少しでも分かってもらえたら、100%わかってもらえなくても、気持ちが楽になります。

なんでわかってもらえないんだという期待を最初から持っていると、理解されなかったときに、つらくなるので、90%ぐらいも分かってくれてありがとう、と考え方を変えた方がいいです。

理解されるように努力はしますが、周りに100%理解されなくても、自分軸をしっかり持つことで、不安を極限まで抑えて難病と上手に向き合うことができました。


決断に自信を持つ
自分軸が持てるようになった延長線上にある決断について、ある選択に今は不安を持っていても、自分の決断に自信を持つことも大事です。

これまでもフリーランスや好き4(1日4時間だけ、好きなときに、好きな場所で、好きな人と、好きなことを仕事にして、自分も周りも幸せになるライフスタイル)といった生き方に対して、反対されながらも後から認められてきた、ということがありました。

売上をあげてなんぼの考え方から、売上をどんどんあげるよりも、ある程度のお金があればそこからは時間の方が大事なんじゃないかと、著書「週に4時間だけ働く」にも書いている、時間に余裕があるニューリッチ、好き4にも近いライフスタイルに価値がある

とされるようになってきました。

今は違っても、あとから時代が追いついてくる、超情報社会で時代の流れが速い今、そういったことはよくあります。他の人が違う考えを持つ中、自分の意志を貫くのは、自分とたくさん向き合う時間を作って、自分の考えを書き出す必要があります。


2.捉え方を変える
お医者さんの方針に納得がいかないことがありました。そこで、

こういう考え方を持っているからこうやって進めたい

ということを丁寧に伝えました。もちろんお医者さんがプライドが高いのはわかっていますし、自分なりの考えがあったので、お医者さんの言ってることに対して従わないことは、お医者さんも怒るかもしれないことも分かっていました。

その上でお医者さんに伝えたのですが、そこでかなりお医者さんが怒ってしまって、説教を受けました。

なんで俺の言うことを聞かないのか、あなたの考えていることは全然わからない、と。

持病であるベーチェット病という難病はストレスや体力の低下がNGになっています。

にもかかわらずお医者さんの説教を一方的に受ける、しかも英語圏でお医者さんも自分の英語力がそこまでないことが分かっているにも関わらず、一方的に早口で怒り続ける、お医者さんで治す立場であるにも関わらず、こんなにストレスを与えるなんてその説教自体が逆に症状を悪化させる可能性があるのに、そういった態度はないなと正直かなり腹立たしかったです。

実際にそのあと、それが引き金だったのかわかりませんが、体調を崩してしばらくダウンしてました

かといって、反論を言い過ぎたら僕の病気を見れる人がかなり少ないので、本当に困ったときに見てくれるお医者さんがいないと、反論停止モードで、できるだけ心を無にして踏ん張りました。ただ担当医は変えたかったので、担当医を変える申請は出しました。

実際のところ、今担当医を変える申請を出しているのですが、コロナも影響していて、新しいお医者さんが診れるようになったら連絡すると言われて、まだ連絡が来ない状態です。

そんなこんなでしばらく怒りが收まらなかったのですが、そこで視点を変えました。

そのお医者さんの説教は会社でのパワハラみたいなものだと思って、もともと新卒でフリーランスになったので、会社にちゃんと勤めたことがなく、コンサルの相談でよく会社でパワハラを受けているから転職したい、フリーランスになりたい、みたいな話を聞くのですが、実際にその体験をしたことがないので、本当の意味でその人の気持ちを理解することができませんでした。

コンサルは相談してくれる人の悩みをどこまで理解できるのかが大切で、それが相手の解決策に大きくつながることも多いです。

パワハラを受けている辛い気持ちがわからなかったところ、今回の経験はまさにその会社でのパワハラみたいなものだな

ということで、その気持ちが分かって良かったなと捉え方を変換したのです。

捉え方の変化というのは、すぐにできるものではありませんが、自分がその時にどう感じて、それからどうやって捉え方を変えるのかといったことをメモして、毎日見るようにすればだんだんと変わってきます。めんどくさいですが、効果てきめんです。

今回経験した、一時期とはいえ目が見えなくなった病気にしても、これまで日本で入院を3回、そしてイギリスで1回の入院と、それ以外の病気も数えたら、おそらく普通の人が生涯で病気になる回数をはるかに超えるくらい病弱で大変なので、

なんで毎回自分がそんなに病気になるのか

これだけ体が弱いのか

と自分を責めるときもあります。

一方で病気だからこそ気付けることも実はたくさんあります。病気がきっかけで、自分を成長させてくれる機会になったり他の人に感謝する機会をくれたりするんですね。

コロナ禍で日本に帰国できてないのですが、死にかけた経験をしたこともあって、親に本気の手紙を書きました。

だからこそ、また病気をして辛いときに、またもや新しい試練がやってきたということで、

成長させてくれる機会をありがとう

と捉え方を変えています。

捉え方の変え方についてもっと詳しく知りたければ、ジェームス・スキナーの9ステップ

  1. 生活に変化をもたらす瞬間
  2. 人生を支配する2つの力
  3. 結果のサイクル
  4. 決断の力・加速された学習
  5. 無限健康・感情のコントロール
  6. 目標の明確化・時間管理
  7. 思い切った行動
  8. アプローチの改善
  9. リーダーシップ

人生を支配する2つの力にある連想の話、

もうひとつ、かなり長い動画ですが、happyちゃんの実現リモコンあたりがめちゃくちゃ良いです。


自分と向き合う時間が必ず必要
情報収集術トレーナーとして活動しているので、情報収集は得意ですが、

・自分軸を作る
・自分なりの決断をする
・捉え方を変える


これらに関しては、ネット上にその答えはありません。

ここでの情報収集術は、他の人がどういうふうに軸を作ってるのか、どんなプロセスで決断したのか、どう捉え方を変えていってるのか、参考にするためのツールにすぎないのです。

自分がどういう軸を持っているのか、どんな決断をするのか、その起こった出来事に対してどうやって捉え方を変えるのかは自分にしか答えはないです

捉え方を変えるにしても、まず悪いことが起こった時に自分はどういう風に考えるのかということを知っておかないと、その捉え方を変えることもできません。捉え方というのは必ず癖があります。

何か起こった時に何でもポジティブに捉える人と何でもネガティブに捉えてしまう人、自己肯定感も関係していますが、その人なりのクセがあるんです。

ここもきちんと自己理解していないとなかなか捉え方を変えることができません。まずは現状を知ることから捉え方を変えるスタート地点に立つことが出来ます。

病気がある人こそ、自分軸をしっかりしたり捉え方を変える機会がたくさんあるので、自己理解が必要になってきます。

自分軸を持つこと、そして捉え方を変えれるようになること、

これら2つが出来れば正直人生のどんな場面においても乗り越えることができると信じています

今年経験したことは一生忘れられそうにない一年でしたが、人は起こった出来事をすぐに忘れてしまうので、定期的にこの記事を見返してまた困難があった時にはこのやり方で乗り越えていきたいと思います

今のところ体調はMaxが10段階だとすると、まだまだ問題はありますがようやく半分を越して6ぐらいで元気です!

そして今年ももうすぐ終わりということで、目標を新しく立てたりしていますが、持病の難病を完治させるという新しい目標ができました。

これができたら大きな達成感もありますし、病気を持ってる人への希望になれるんじゃないかと、今年からベーチェット病の英語のコミュニティ(facebookグループ)に入っていますが、ベーチェット病の症状は千差万別でここには書けないほどキツイ症状があったり世界中で苦しんでいる人がいる現状も目の当たりにして少しでもなにかできればと、大きなやりがいを感じています。

この新しい目標ができてからというものの、エネルギーが湧いてきています。自分の症状を良くしたいのはもちろんですが他にも役に立つんじゃないかと考えると、自分のことだけよりもはるかに大きなやる気が出ます。

100人中、100人がムリというかもしれませんが、目指すのは自由なので、来年からの新たな目標にしました。

P.S
英語でもベーチェット病の経験を通して得たことをシェアする活動を始めました。