2017年12月にレスターへ移住して、気づけばもう9年目。


3年目に書いた記事から6年近くが経ち、レスターも僕自身も大きく変わりました。この記事では、観光サイトには載っていない「9年住んでわかったレスターのリアル」をお伝えします。

「イギリスに住みたいけど、ロンドンは高すぎる…」
「日本人が少ない場所で本当の英語力を身につけたい」
「観光じゃなくて、実際の生活ってどうなの?」


そんな方にこそ知ってほしい街です。


レスターってどんな街?|基本情報【2026年最新】

レスターはイングランドのイースト・ミッドランズ地方に位置する、人口約38万人(2024年統計)の歴史ある都市です。

アクセス

  • ロンドンから電車で約1時間
  • バーミンガム空港から車で約40分
  • ヒースロー空港から長距離バスで約3時間

レスターの特徴(9年住んで実感)

特徴 詳細
多文化都市 ロンドンの次に多民族が共存。インド国外最大のディワリ祭りを開催
学園都市 レスター大学、デ・モントフォート大学など複数の大学
歴史の街 リチャード3世の遺骨が駐車場から発見・再埋葬
サッカーの街  2015/16年プレミアリーグ奇跡の優勝で世界的に有名に


ロンドンは都会すぎて疲れそうだったのと、物価が(特に家賃が)めちゃくちゃ高い。レスターの家賃はロンドンの2〜3分の1程度。ほかの人が行きがちな場所よりも、ニッチな場所の方が楽しそう。それと僕が大事にしてる「No1よりOnly1」ができる場所でもあります。


【2026年】レスターの最新ニュース&開発情報

9年住んでいると、街の変化を肌で感じます。2025〜2026年に進行中の主な動きをまとめます。

レスターマーケットの大改装

旧カバードマーケットが柔軟に使えるパブリックスクエアに生まれ変わります。2026年12月には業者が戻る予定。ヨーロッパ最大の屋外屋根付き市場として、さらに活気が増しそうです。

レスター駅前の再開発

2,260万ポンド規模の駅前再開発が進行中。駅入口の再配置と新しい歩行者専用広場が誕生予定。2026年初頭から専門業者の選定が再開されます。

都市中心部の整備

2025〜2026年にかけて、街の中心部の公共エリアがアップグレード中。アクセシビリティ、サステナビリティの向上が目的です。

レスター・シティFC

2024-25シーズンはプレミアリーグ18位で降格。 現在は2025-26シーズン、チャンピオンシップ(2部)で戦っています。奇跡の優勝から10年、厳しい時期ですが、街全体でチームを応援しています。試合日はパブが盛り上がりますよ。


9年目だからわかる「レスターの変化」

移住当初(2017年)と今(2026年)の比較

項目 2017年 2026年
物価感覚 日本の1.5倍くらい  日本の2〜2.5倍(インフレ影響)
家賃(1DK) 400〜500ポンド  550〜700ポンド
Brexit影響 まだ混乱中  落ち着いたが人手不足は継続
日本人 少なかった  少し増えた(ワーホリ人気)
キャッシュレス カード中心  ほぼ完全キャッシュレス
配達サービス UberEatくらい  Deliveroo, Just Eat等充実

物価の変化(正直な話)

イギリス全体の物価上昇は厳しいです。

2025年12月時点で消費者物価指数(CPI)は3.4%上昇。2026年は2%台に落ち着く見込みですが、G7諸国で最も高いインフレ率を記録しました。


それでもレスターはロンドンよりはるかに安い。 これは9年間変わっていません。


レスターを選んだ5つの理由

僕がレスターへの移住を決めた理由は、アートがステキとか建物がステキといった「よくある理由」じゃないんです。

1. ビザの年齢制限

イギリスのYMS(ワーキングホリデー)ビザは30歳まで。年齢制限があるものって後から後悔しても遅い。抽選に応募したら一発で通って、行くしかないとなりました。

2. 英語力アップ

簡単な日常会話は話せるけど、込み入った話になると全然わからない。YMSビザは2年間あるので、本気で英語を上達させたかった。

ちなみに来た当初、ネイティブが何言ってるのか全然わかりませんでした(笑)


→ 9年後の今:
日常会話は問題なし。ただ、今でもネイティブ同士の高速な会話は100%は聞き取れません。完璧じゃなくても生活はできます。

3. 社会人でも海外生活できることを証明したかった

「社会人になったら留学なんてできない」って周りは言うけど、そんなことないでしょと思ってました。自分でできるようになって初めて説得力が増す。

→ 9年後の今: 証明できました。僕だけでなく、ワーホリで来た若者、セカンドキャリアで来た40代の方まで見てきました。

4. 都会より地方都市が好き

東京から福井県鯖江市に移住して大正解だった経験があって、海外でも住むなら地方都市がいいなと。レスターはまさに「都会でもなく田舎でもない、程よい地方都市」。

5. 好きな場所で好きなことをする「好き4」の実践

好きなときに、好きな場所で、好きな人と、好きなことで仕事をする。パソコンさえあれば仕事ができるフリーランスだからこそ、レスターでもその生活が実現できました。


実際に9年住んでわかった「レスターの住みやすさ」

住む場所を選ぶとき、よく言われる「衣食住」だけじゃ足りない。僕が色んな場所に移住して見つけた「新八大要素」で評価してみます。

レスターの評価【2026年版】

項目 評価 コメント
PrimarkやH&Mあり。ユニクロは近隣都市に
△→◯ 自炊派なら問題なし。アジア食材店も増えた
ロンドンの2〜3分の1の家賃。ただし上昇傾向
地ビール文化。パブが生活の一部
多様性◎。初対面でもフレンドリー
立地 徒歩圏内でほぼ全て揃う
静けさ エリアによる。住宅街は静か
気候 × 冬の日照時間は本当に辛い

9年住んで変わった評価

食が△からほぼ◯に。

アジア食材店が増え、日本の調味料も手に入りやすくなりました。Amazonでも日本食品が買えるように。自炊派なら和食生活も可能です。


気候は変わらず×。

9年住んでも冬は辛い。11月〜2月は本当に太陽が恋しくなります。でも、その分夏の長い日が最高に幸せ。夜10時でも明るいですから。


お試し移住ゲストとワーホリ経験者の生の声

これまでの9年間で、イギリスへのお試し移住として日本から来た13名のゲストや、ワーホリで滞在した若者たちの声を集めました。

気候について

「冬季の滞在で、日の出から日の入りまでの時間が短く、生活時間を整えないとあっという間に1日が過ぎます」

「日が暮れるのは本当に早くて驚きました。でも意外に晴れる日もちらほらあって、そこはよかったです」

冬は確かに厳しいです。14時には暗くなり始め、16時には真っ暗。でもその分、晴れた日の幸せは格段です。

文化・多様性について

「レスターはイギリスの中でも多くの人種が混在する都市。宗教や風習の違いを感じることができます」

「日本人だからと言うことで浮いてしまうこともありません」

「初対面の人たち同士でも気軽にあいさつを交わせるところは住みやすい」

レスターはロンドンの次に人種のるつぼ。インド系の住民が特に多く、ゴールデン・マイルと呼ばれるベルグレイブ・ロードでは本格的なインドカレーが楽しめます。

食事について

「20年前に比べてかなり改善されています」

「イギリスは"食がまずくて高い"と有名ですが、自炊すれば想像よりは安く済みました」

「パンと一緒に食べる温めるだけのスープが豊富で美味しい」

イギリスの食事が美味しくなったのは本当。自炊派なら問題なし。

人の温かさについて

「道に困っていると、いつも親切に助けてくださいました」

「イギリス人は冷たいかと思っていましたが、質問すると優しく真面目に答えてくれる。少し日本人と似てシャイな印象」

「他人にやさしい気がします。ダイバーシティが進んでいるから」

これは本当にそう。日本よりもフレンドリーに感じることが多いです。


22歳ワーホリ女子の1年間の軌跡

僕の家に約10ヶ月ほど滞在していた時期もある、22歳女性のワーホリ体験も印象的でした。

仕事探しの壁

  • CV(履歴書)配りで何軒も回るも手応えなし
  • スタバで面接、採用決定!→翌日キャンセル
  • 悪質な職場でクビに
  • 最終的に空港のスタバで採用、「天国のような職場」だった

「We don't need you」と言われても、最終的に「過去一頑張った」って言ってもらえる日が来る。

英語力の成長

「3年前に出会った友達と再会したら、翻訳機がいらなくなってた。自分で自分の成長を感じられた」

価値観の変化

「完璧主義やめよう」「もっと楽に生きていい」って自分に言えるようになった

彼女が1年間で訪れた国は15カ国。イギリスにいるからこそ、ヨーロッパ各地へ気軽に旅行できるのも大きなメリットです。


レスターの治安|9年住んで正直に話します

これは正直に書きます。

エリアによって大きく異なります。

僕が最初に住んだ場所は、家を出たら徒歩5秒で広大な公園があるのに、夜になると事件も起きるような危険な場所でした。

家賃が安い理由がわかった瞬間でした。

9年間で引っ越しも経験し、エリアの違いを実感しています。

治安の良いエリア

  • レスター大学周辺
  • ナイトン(Knighton)
  • クラレンドンパーク(Clarendon Park)
  • オードビー(Oadby)

学生やファミリー層が多く住む住宅街が安全です。

避けた方がいいエリア

具体名は控えますが、家賃が極端に安いエリアは理由があります。住む場所を決める前に、必ず現地の人に聞いてください。


レスターの物価|2026年リアルな数字

家賃(2026年1月現在)

間取り 相場 日本円換算(1ポンド=190円)
1DK 550〜700ポンド/月 約10〜13万円
2LDK 800〜1,100ポンド/月 約15〜21万円
ロンドン1DK 1,400〜2,000ポンド/月 約26〜38万円

ロンドンと比べると依然として半額以下です。

食費(月額目安)

生活スタイル 月額
完全自炊 150〜200ポンド
週1外食あり 250〜350ポンド
頻繁に外食 400ポンド以上

外食の価格帯

  • カジュアルランチ:10〜15ポンド
  • ディナー(2人):50〜80ポンド
  • 日本食レストラン:一食20〜30ポンド
  • パブのビール一杯:5〜7ポンド

お得情報

  • レスターマーケットは野菜・果物が激安
  • Aldi、Lidlはスーパーの中で最安
  • 6pm以降のスーパーでは値下げシールが狙い目
  • Amazonは使えるが日本ほど早く届かない

レスターで楽しめること【2026年版】

観光スポット

  • リチャード3世ビジターセンター:駐車場から遺骨が発見された歴史的な場所
  • 国立宇宙センター:プラネタリウムも楽しめるファミリー向け施設
  • レスター大聖堂:リチャード3世が眠る場所
  • アビー・パーク:ピクニックやボートが楽しめる広大な公園
  • ジュウリー・ウォール博物館:ローマ時代の遺跡

近郊の旅行先(日帰り可能)

  • バクストン(温泉街の雰囲気)
  • ハドンホール(国立公園内の歴史的建造物)
  • ノッティンガム(ロビンフッドの街、電車30分)
  • バーミンガム(買い物に便利、電車1時間)
  • ロンドン(電車1時間でアクセス)

スポーツ好きなら

  • レスター・シティFC(サッカー・現在チャンピオンシップ)
  • レスター・タイガース(ラグビー・国内トップレベル)
  • レスター大学スポーツセンター(ヨガ、バドミントン、ピラティス等)

徒歩圏内でテニスコートやフットサルコートがある公園も。しかも無料で使えます。

ヨーロッパ旅行の拠点として

バーミンガム空港まで車40分、ロンドンまで1時間。ロンドンの空港まで2-3時間。ヨーロッパ各地へのLCCが充実しています。

9年間で僕自身も多くの国を訪問。イギリスに住む最大のメリットの一つです。


9年住んで見えた「レスター移住のデメリット」

良いことばかり書いても意味がないので、正直にデメリットも。

1. 冬の日照時間が短い

11月〜2月は本当に辛い。気温がマイナスになることも。9年経っても慣れません。

対策: ビタミンDサプリ、朝散歩、ホリデーで南国へ脱出。

2. 物価の上昇

2017年と比べて確実に高くなりました。インフレの影響は大きいです。円安も渡英した2017年は1ポンド150円でしたが、今2026年1月25日は210円を超えてます。

対策: 自炊中心、セール活用、ポイント制度フル活用。

3. 予定通りにいかないことが多い

  • ATMでお金が吸い込まれた(3ヶ月後に返金)
  • 郵便物の名前が間違ってる
  • 飲食店が1ヶ月休み
  • バスが1時間半来ない
  • 約束の時間に誰も来ない

This is the UK. と地元民も笑うくらい、日本の常識は通用しません。

9年住んでも驚くことはありますが、「まぁそんなもんだよね」と思えるようになりました。

4. 日本食へのアクセス

改善されてきたとはいえ、日本と同じ食生活は難しいです。

対策: アジア食材店の把握、Amazon活用、一時帰国時にまとめ買い。

5. 医療(NHS)の待ち時間

緊急じゃない場合、GPの予約が取りにくいです。

対策: 私立保険の検討、緊急時の対応を事前に確認。


9年住んで学んだこと

レスターでの9年間を通して学んだ一番のことは、

「完璧を求めすぎない」こと。

最初の頃は、日本と全然違う環境でイライラすることばかりでした。

  • 名前を間違えられる
  • 約束が守られない
  • 物が壊れてる

でも、9年経った今は、これが「価値観を広げてくれる体験」だったと思えます。

「裏切られた」と感じるのは、自分が期待してる以下のことをされたとき。期待値を下げれば、人を好きになるハードルはグンと下がる。

海外に長期滞在した人に良い人が多いと感じてた理由が、腑に落ちました。

持ってる常識にちょっとずつヒビを入れて、どんどん価値観を広げてくれる。

それがレスターという街です。


こんな人にレスターをオススメします

  • ロンドンの物価が高くて諦めかけている人
  • 日本人が少ない環境で本気で英語を学びたい人
  • 多文化社会を体験したい人
  • ヨーロッパ各地を旅行したい人
  • 都会より程よい地方都市が好きな人
  • フリーランスやリモートワーカー
  • 完璧主義を手放したい人

まずはお試し移住から

いきなり移住はハードルが高いですよね。

僕自身、縁もゆかりもない、日本での福井県鯖江市への「ゆるい移住」経験があったからこそ、海外移住もできたと思っています。


だからこそ、お試し移住という選択肢があります。

里帰りで家を空けるときに、エアビーに出すのではなく「お試し移住」として格安で貸し出しています。家賃補助も3割するという形で応援。

実際にお試し移住をした方からは:

「この経験がなかったら多分来なかったイギリスですが、見てみると本当にいい経験になりました」

「楽しいと思うか、つまらないと思うかは自分次第!せっかくなら楽しいと思うことを沢山見つけてください」

興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。


よくある質問(FAQ)

Q. 英語が話せなくても生活できますか?

A. 最低限の日常会話があれば大丈夫です。スマホの翻訳アプリも進化してるので、昔より楽になりました。

Q. ビザはどうやって取りますか?

A. 30歳以下ならYMS(ワーホリ)が抽選で取れます。それ以外は就労ビザ、学生ビザなど目的に応じて。

Q. 車は必要ですか?

A. レスター中心部なら不要。郊外に出るなら便利です。僕は最初の数年は車なし生活でした。

Q. 日本人コミュニティはありますか?

A. 小規模ですがあります。レスター大学の日本語学習者との交流イベントなども。

Q. 子育て環境はどうですか?

A. 公園が多く、子育て世帯も見かけます。学校選びはエリアによって差があります。


まとめ|9年住んでも「選んでよかった」

2017年12月にレスターへ来て、9年目。

正直、辛いこともたくさんありました。物価は上がったし、冬は相変わらず暗いし、予定通りにいかないことばかり。

でも、「ここに来てよかった」と今でも思えます。


価値観が広がった。完璧を求めなくなった。人を好きになるハードルが下がった。

これは観光では得られない、「住む」からこそ得られる体験です。

興味がある方は、まずはお試し移住からでも。人生変わるかもしれませんよ。


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それは「スキル」だけじゃ足りないということ。

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この記事は、2017年12月からレスターに住み続けている筆者が、お試し移住ゲスト、ワーホリ滞在者の体験を含め執筆しています。最終更新:2026年1月