こんにちは、イギリス在住、キャリア迷子専門コーチの井元です。
僕が1期生として暮らしていた学生寮「チェルシーハウス」で、2014年に有志のメンバーで立ち上げた読書会が、先日ついに【第100回開催】という大きな節目を迎えました。
2014年にスタートしてから12年。
僕自身が2017年12月にイギリスへ移住してからも、日本との7〜8時間の時差を越えて、毎月オンラインで欠かさず続いてきました。
世の中にはたくさんのコミュニティや勉強会がありますが、数ヶ月〜1年ほどで自然消滅してしまうケースも少なくありません。
メンバーが社会人になり、就職、結婚、引っ越しなどで環境が変わる中で、なぜこの読書会は10年以上も途切れず、心地よい人間関係が続いてきたのか?
今回は、僕が12年・100回の運営を通じて実感した「心地よい人間関係とサードプレイス(第3の居場所)を長続きさせる3つの法則」についてお話しします。
人間関係に疲れてしまっている方や、自分らしい居場所を作りたい方の参考になれば幸いです。
法則1: 「学びの場」ではなく「本音を出せるサードプレイス」を最優先にした
読書会と聞くと、「知識を効率よく身につけるための勉強会」を想像する方が多いかもしれません。
しかし、僕たちが一番大切にしてきたのは、「本をダシにして、お互いの人生や本音を語り合うサードプレイス(職場でも家庭でもない第3の居場所)」という役割でした。
人は「ためになる学び」や「効率」だけを求めていると、忙しくなったり疲れたりした時に真っ先にそこから離れてしまいます。
・「損得勘定や肩書を脱ぎ捨てて語り合える仲間」
があれば、人は何年経ってもそこに戻ってきたくなります。
知識を得ること以上に、「この人と話すと心が軽くなる」「自分のままでいられる」という安全な人間関係を最優先にしたこと。これが、10年続いた一番の土台です。
法則2: 完璧主義を捨て「我慢を手放すルール改革」を何度もやった
10年の歴史の中で、僕たちは何度も壁にぶつかりました。
特にメンバーが社会人になって責任ある立場になると、「読書会のために本を読んで要約を作成する時間が取れない」という問題が出てきました。
ここで「真面目に要約を作ってこないなら失格」と完璧主義を押し通していたら、読書会は数年前におわっていたはずです。
そこで僕たちは、時代やメンバーの多忙さに合わせてルールを柔軟に変形させました。
1. 「手ぶら参加」「見るだけ参加」の解禁
要約を作れなくても大丈夫。「今日忙しかったから話を聞くだけ参加するね」「質問だけするね」というスタイルを公式に解禁しました。参加のハードルを極限まで下げることで、途切れずに顔を出せるようにしたのです。
2. 最新テクノロジー(AI)の活用
さらに最近では、KindleのハイライトをChatGPTに読み込ませて10分で要約を作る仕組みを取り入れました。面倒な作業はAIに任せ、読書会当日は「本を通じた生の本音の議論」に時間を集中させるスタイルへと進化させたのです。
「我慢してルールに自分を合わせる」のではなく、「人に合わせてルールをしなやかに変える」。これが人間関係を長持ちさせるコツです。
法則3: 自分の境界線を守る「アサーション(さわやかな自己表現)」の空気感
10年続く中で、メンバーが体調を崩したり、仕事の締め切りや家族の用事で参加できなくなることは日常茶飯事です。
その時に、
・「なんで来ないの?」と責めない
・「無理してでも行かなきゃ」と相手に力ませない
という空気を徹底して作ってきました。
「今月は仕事が忙しいからお休みするね」「了解!お互い様だから無理せず身体を休めてね」と、お互いが自分の境界線と現状を素直に開示できる関係性(アサーションな自己表現)があったからこそ、何ヶ月空いても気まずくならずに、いつでも笑顔で帰ってこられるのです。
そして今、10年の知恵が「AI司書」として未来へ繋がる
この12年間で、僕たちが読んできた本は182冊を超え、歴代の仲間たちが語り合ってきた思考のログが膨大に蓄積されました。
そこで先日、この10年間の読書ノートと対話データをすべてAIに記憶させた『チェルシーハウス専用AI司書(思考アーカイブ)』というWebアプリを自作しました!
キャリアに迷った時、人間関係に悩んだ時、健康やコンディションに迷った時、24時間いつでも10年の知恵とLINE感覚で対話できる仕組みです。
10年間の温かい人間関係の歴史が、最新のAIテクノロジーと融合して、次の世代へ繋がる新しい形へと進化しています。
おわりに:あなたにとっての「縛られない居場所」を持とう
人間関係も、コミュニティも、最初から完璧を目指す必要はありません。
・自分の弱さや現状を素直に出せること
・互いの境界線を尊重し合えること
この3つを意識するだけで、人間関係のストレスは劇的に減り、一生モノの心地よい繋がりが生まれます。
仕事や日々の忙しさに追われている方こそ、ぜひ自分にとっての「縛られないサードプレイス」を1つ持ってみてくださいね。
これからもこの温かい対話の場所を大切に守り続けていきたいと思います!