西野さんの最新著書「革命のファンファーレ」を読んだので、久しぶりに書評を書きます!

読む前にちょっと調べてみると、
この本がどれだけ素晴らしいとか、現代のマーケティング本だとか賞賛の声、もはや中身までかなり出てました。


ネタバレあり
感想
レビュー
書評


といったキーワードと「1週間以内の時間指定検索」を駆使すると、


たくさん記事があがってるので、そちらを見てもらうとして、

僕が感じたことは、マーケティングやらクラウドファンディングはあくまでその方法論で、かつてないほど変化が激しいこの時代に、方法論だけで終わらない、本質を捉えた「考え方(分析と戦術)」が散りばめられていて、素晴らしい本でした。この考え方は、何にでも応用できます。


今回のレビューでは、本の中に書いてある具体例を紹介しつつ、どうやって自分のサービスに活かせるのかの応用例を3つピックアップします。

本を読むときは、内容を忘れないように、自分ごとにあてはめれるように意識して読んでるので、実体験(自分のサービス)が多めになってしまいますが、具体例を補足することでより頭に入るんじゃないかと、少しでも参考になれば嬉しいです。



行動と理由(カラクリ)は必ずセットにする

絵本「えんとつまちのプペル」を無料公開したことについて触れていた項目があったんですが、これはきちんと理由がつけられて無料にしていました。

・マネタイズのポイントを後ろにずらす

・絵本はネタバレがスタートライン

など、ここで本を読んで勘違いしやすそうなのが、何でもかんでも無料にすればいいというものではない、ということです。

たとえば、僕の主力サービスで「こっそり秘密を教えます。情報強者が絶対にやってる情報収集術」があるんですが、これは4万円から販売していて、

・ 情報収集術ってそもそもなに?と実態を捉えづらい&ニッチな商品なので、興味ある人以外は無料化しても見向きもしない

・誰にでも届けたいサービスというものではないこと

・情報収集術トレーナーとして日本で1番のブランドを持ちたい


などの理由があるため、これまでに値上げはしてますが、値下げは一切したことがないと理由が付けられます。


無料にするのとしないのとで境界線はどこか、これをしっかり考える必要があります。全ての行動に理由をセットでつける、しかも論理的に。


まとめると、たくさんの人に知ってもらう必要があるものは無料で、少人数でも良いからブランドを作りたい人は高価格にするのが良いのかなと。


他にも、無料戦略はビジネス本をたくさん売るのにも効果的だと本書で紹介されてました。



後悔の可能性を片っ端から潰せ

イベントの前説でなぜ声出しをするのか。それは声出しをして慣れさせておかないと、大きなリアクションを取ってもらうのに目立ってしまうかもしれない「後悔の可能性」があるのでそれを潰すため、とのことでした。

マーケティング用語で、リスクリバーサルという言葉があります。これは返金保証の意味で、サービスや商品に満足しない場合は、返金をしてもらえるというものです。


商品やサービスを販売する時はリスクリバーサルを付けましょう、というのが鉄則で、僕も最初、サービスが売れなかった頃は信用がないため、ずっと使ってました。


信用がなかったからという理由があって取り入れてたわけですが、違う切り口で見ると、そのサービスを買って、もし合わなかったら返金されるので、まさに後悔の可能性を消してる、とも説明することができます。



他にもコミュニティの運営は人に動いてもらうことが欠かせないので、今運営してるオンラインサロンでも使えそうです。


具体的には、コミュニティでは一人ひとりがそれぞれ適材適所で活躍するのが理想ですが、最初のハードルとして、みんなの前でトライして失敗すると「後悔する可能性」があるわけで、失敗したときのアフターケアを必ず約束してあげたり、結果がどうあれトライすることの大事さを伝えておく文化がそのコミュニティに根付いていれば、トライ数が増えて、コミュニティとして良い循環になります。

早速、サロンで使っていきます。




ハードルを下げることの重要性

本の中で紹介されてた構想中の「おとぎ出版」は、個人作家のための出版サービスで、100人の買い手が見つかった時点で本の出版が決定するものです。

ハードルを下げることで、可能性を殺させない。100人くらいなら販売活動をがんばれば誰でも到達できそうな数字なので、作家になる人が増えて次世代のスターが生まれるかもしれない、そんな魅力的なアイデアです。


僕が教えてて頻繁に感じることは、最初の一歩がなかなか踏み出せないという人が多くて、教えるときはハードルを下げるように、最近は取り組むようにしています。


教える側が上達すると、教わる側にとっては難しいんだけど、教える側はこれぐらいできるだろうと思って、これをやると良いですよー、と伝えてしまいがちです。

教える側のレベルが上がれば上がるほど、それが実際にどれくらい大変だったのか、初心者のときの気持ちを忘れてしまうんですよね。結果、教わる側にとってはやっぱり難しくてできない→最初の一歩が踏み出せないまま、になってしまいます。


行動できない理由はハードルが高いからです。行動できずに可能性が殺されてる現状は本当にもったいない。

いかにお客さん目線でハードルを下げるかがポイントで、おとぎ書店は本の出版に特化した、まさにそのお見本です。

ハードルを下げるは、やめたいけどやめられないことをやめるきっかけとして、あるいは身につけたいことを習慣づけするのにも使えそうです。




行動できない人がこの本を読んで、明日からできること

踏み出す勇気はいらない。
「必要なのは情報」だ


今、あなたが行動できていない理由は
あなたが情報収集をサボっているせいだ。



これまで1000人以上、個別でアドバイスをしていますが、体感値として、行動してる人は1割にも満たないです。

僕は情報収集術を教えていますが、最初に行動するための第一歩として、自分が一番興味のある分野の情報収集をオススメしてます。インプットは誰でもある程度、経験があるからです。そして集めた情報を選別し、自分の意見を一言でも加えて、ツイッターで情報発信する。この情報発信にハードルを感じるわけですが、一番興味のある分野なので、比較的簡単なやり方です。

僕自身、情報発信に全く抵抗がなくなった体験があります。


海外の友人からこれを学んだんですが、情報発信をすることは自分の体験をシェアすることと同じ、という考えがありました。

情報発信というとハードルが上がるんですが、自分の体験をシェアすることで、その具体的な体験が誰かの役に立つ、この考えが情報発信のハードルを下げてくれました。


もともと情報発信は少ししていたんですが、これがきっかけで、ますます情報発信をするようになりました。自分の考え方をシェアする、そして誰かの役に立つ。


思い返すと、情報発信を0からやり始めたきっかけというのは、僕は便利なサービスを他の人よりも知ってたので、もっと色んな人にこんな便利なものがあるんだ、と知ってもらいたかったんですね。


最初はこんなの誰でも知ってるだろと思っていたんですが、色んな人に教えてると意外とみんな知らないんだなって気付いたんです。


良かったものってみんなに共有したい思いがあるじゃないですか。自分のためでもあるし、他人のためでもあることって楽しいんですよね。

一番興味のある分野の情報収集&発信はオススメです。




まとめ

本全般に、行動と理由(カラクリ)の具体例が紹介されていたので、自分ごとにもしやすく、今スグ取り入れたい考え方、本質をたくさん見れた素晴らしい本でした。