前回、福井県鯖江市の実験的プロジェクト「ゆるい移住」はどうだったのかも含めて、
「人生どうにでもなる、そして心に余裕がある状態で人生について考えさせられる時間を持つこと」が満足する人生を送るためには必要じゃないかという話を書きました。
あともう一つ、実はゆるい移住のメンバーと一緒に過ごす中で、
コミュニティについても新しい発見がありました。
ゆるい移住を振り返ってみると、このプロジェクトをサポートしてくれる方々(行政側の人)から僕たちゆるい移住メンバーに口出しをせずに何をするのかを信頼して見守ってもらってる状態の中で、
メンバー全員が、人生どうにでもなる、そして心に余裕がある状態で人生について考えさせられる時間を持つことで、自発的になにかしようと実際にそれぞれがやりたいことを話し合って行動してました。
サポートは実際に、助けを求めたら、なーなーにするわけではなく、すぐに答えてくれる、協力してくれることでこの人たちは本当に助けを求めたら協力してくれるんだ、という応援の意思がはっきりとゆるい移住メンバーサイドに伝わってきました。
「やりたいことを徹底的に」というコンセプトで56人が共同生活している学生寮「チェルシーハウス」に住んでたことがあるんですが、そのときによく感じてたことは、目的もバラバラでお互いの自発性に上手くシナジー効果が生まれてなかった気がします。(*誤解のないよう言っておくと、良いところも悪いところも含めて、チェルシーハウスには本当に感謝していてめちゃくちゃ良いところです。)
運営側が任せるとは言っても完全に任せてくれてるわけではなく、寮生を信頼してくれていたかというとそれがあまり目に見えなかったのです。
協力してほしいことを話しても、解決するまでに時間がめちゃくちゃかかっていました。寮生同士でも他の人がどんなことに取り組んでるのか、詳細を把握してる人はほとんどいなかったです。
これらの経験からまとめると自発的なコミュニティを作るカギは、
1.サポーターから信頼された状態で、(=口出しをしない)自由にして良いよという自発性の引き出し
2.すぐに答えを出してくれるサポート
3.コミュニティにいる他の人が何をしてるのか、その行動の透明化
です。
これまで人生で考えてた自発的なコミュニティ作りに関して、結論が出ました。
さて、そんな鯖江の今後ですが、鯖江で満足いく生き方を見つけたらここを去って新しい生活を始める。もちろんつながりが切れるわけではなく、ゆるくつながってる形です。
なんとなくですが、そんなコミュニティになる気がします。